特定非営利活動法人オリエンテーリングクラブ・トータス
設立趣旨書

NPO化申請にあたり、トータスは所管官庁へ提出する書類として設立趣旨書を作成いたしました。

 日本は緑に覆われた森の国です。陸地の実に67%が森林に覆われているといいます。その森の中を、自由に走ったり歩き回れるとしたら、どんなに楽しいことでしょうか。
 オリエンテーリングは、専用の地図を使って、森の中を駆け抜ける、自然を舞台にしたスポーツです。環境と共生しながら、子供からお年寄り、ハイカーから競技者まで、あらゆる人たちが楽しむことができます。 オリエンテーリングは、自然環境への関心や、健康への意識が高まっている昨今、まさに期待されるアウトドアスポーツなのです。
 私たちは、このオリエンテーリングの大会の開催と、地図の作製を中心に、これまで25年間にわたり活動を行ってきました。中でも、1985年からは、活動の場を自然豊かな山梨県大泉村に据え、八ヶ岳山麓をオリエンテーリング愛好者たちの集まる拠点にしていこうと、その基盤作りに力を注いできました。現在八ヶ岳周辺は、夏場を中心に年間延べ5000人を超えるオリエンテーリング愛好者たちが訪れる、全国でも有数の地域に発展しています。 こうした中で、今回、私たちのクラブを特定非営利活動法人化するのは、広く一般社会に対して、オリエンテーリングをアピールし、広範囲な普及・発展を図るとともに、より地域に根ざしたオリエンテーリング活動を展開していくことを視野に入れているからです。
 オリエンテーリングはそこで暮らす地域の方々の協力がなければ行うことはできません。地域との結びつきや、地元の方々との理解を深めていく中で、オリエンテーリングを通じて地域の活性化を図れないだろうか、ということは、常に私たちが考えてきたことでした。 オリエンテーリングを、地元の方々を中心に、より多くの方々に楽しんでいただくことで、身近にある自然のすばらしさや大切さを感じていただきたい、また生涯スポーツとして健康づくりにも役立てて貰いたい、さらには、オリエンテーリングを仲立ちとして、森林が都市と山村の交流の場にしていきたい、というのが、私たちの理想です。
  競技としてのオリエンテーリングも、これから2001年に秋田県でのワールドゲームズ、また2005年には愛知県での世界選手権など、日本での国際的なイベントの開催が次々と予定されており、ますます注目されるスポーツになっていくでしょう。
  その中で、私たちは、競技者の育成から、新規参入者の指導まで、日本のオリエンテーリング全体をバックアップしていく集団を目指してゆきます。

2000年7月 特定非営利活動法人 オリエンテーリングクラブ・トータス
設立代表者 白戸秀和

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